川上奈々美 犯される女教師の色っぽさ
犯され役の多い川上奈々美。
驕慢に振る舞う絶世の美女というよりは、身近な可愛い、でも決してすぐにはなびいてくれないいい女。
手が届きそうだけど、なかなか良いようにはならない。
ならば、犯すしかない。
という回路により、あちらこちらの作品でひっきりなしに犯され続けているのだろうと思う。
ただしレイプ作品はたいていの場合ファンタジー感が強い。
そもそもファンタジー感のない本当のレイプというモノを知らないわけではあるが、本当のレイプは娯楽作品としてのAVには描けないような陰惨なものであるか、もしくは、黙っているよりないよね、と日常生活の中にそのまま紛れ込んで消えていってしまうような、そんなかすかな淫靡さ、みたいなものの二択なのだと思う。
陰惨レイプは作品として扱いにくいのだろうし、かすかな淫靡レイプは通常のAV作品とそれほど変わりのないような、淡々としたものになりかねない(多分)。
だからこそ、ファンタジーレイプという分野がAVには存在せざるを得ないわけだが、ファンタジーレイプのファンタジー部分は、やっぱり現実離れしており、その現実離れこそがすきだという何らかの嗜好、フェチの人以外にとっては、「麻薬捜査官って何」「人妻がこんなに簡単に快楽に溺れるものか」「延々監禁して、おしっこうんこはどうしてんの?」と、ふと冷めざるを得ない一幕がどうしても紛れ込む。
さてそこでこのレイプ被害が多い川上奈々美さんの今作。
川上さんもファンタジーレイプの被害に遭うこと一体何度を数えることか。
そんな中で、本作も当然ファンタジーではありながら、しかし、妙にこだわったリアリティの細部には、ファンタジーではあるまいぞ、という強い意志のようなモノを感じて、思わず興奮した。
今作の悲劇は修学旅行先で起こる。
少年(青年か教師にしか見えないがそれは措くといて)と同室という不思議なファンタジーに見舞われた川上奈々美。
盗撮されたあげくにさんざ凌辱の限りを尽くされる。
少年の欲望はつきることを知らず、一晩中犯しに犯し続けて、雀の声がする中、半分寝ながら気を失ってしまった川上奈々美がよだれをツツと垂らしながら犯され続けている場面にはぐっときた。
ファンタジーである。が、できるだけファンタジーではあるまいとしている。そこが、いい。








ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません