チェ・ジウ
さあ、来たぞ。
冬のソナタのヒロインだ。
ドラマ『冬のソナタ』が爆発的人気を博する前までは、韓国の映画、ドラマというと陰気で文芸路線で、出てくるヒロインもそれはまあ美人ではあるが、美爪か?と言えばそうともいえず、真っ赤なマニキュアが色っぽくはあるが、その赤が乗る爪は綺麗に切りそろえられた生活者の爪で、これは戸見るべきものはなかったように思う。
チェジウは違った。
実は冬のソナタがはやった頃、私は確か高校か大学の頃だった。暇を持て余してけだるい午後にテレビをつけてみたら、韓国のドラマをやっていた。
チェジウが特段美人とは思わない。古い昔のどぎつい韓国化粧のままで、どうと言うことのないドラマのいっぺんに過ぎなかった。
しかし意味もなくそれをぼんやりと見ていて、何か重々しい引きで次回に続くことになって、その次回予告が流れた時、韓国の女優に特段の美爪なしとの固定観念がガラガラと崩れた。
ソフトクリームを持って遊園地で楽しむチェジウ。
多分そんな場面が流れたのだったと思う。あっと思って目と脳はただ彼女のソフトクリームを持つ手にだけ注がれた。
嘘みたいに綺麗な爪がそこにあった。
チェジウが韓国でそして日本でこれだけ多くのファンを獲得したのは、その手が綺麗だったからだと思う。



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